What Every Body Is Saying


Joe Navarro
EN(http://bizbookrev.wordpress.com/2011/06/29/what-every-body-is-saying/)
元FBIエージェントによる表情/身振り/しぐさからウソを見抜く方法論。
著者は子供の頃キューバからアメリカへ移民し、英語がままならない状況下で言葉以外の情報から相手の真意を見抜くすべを身に付け、FBIエージェントにまでなってしまったというツワモノです。
まず脳から見ていくと、大脳辺縁系は正直、大脳新皮質は嘘つきと分類でき、大脳辺縁系による体の動きを追っていけばウソを見破る確率が高まります。代表的なのは、静止-逃亡-格闘のパターンです。車のヘッドライトの前で立ちすくむ鹿はこの静止パターンの代表例です。
また、五体の中で一番正直な部分は足で、話している時のつま先の向きや踵の上がり具合などに気持ちが現れます。表情はポーカーフェースと言う言葉のごとくある程度ごまかすことは出来ますが、足は正直で、テレビのポーカーのプロの足の動きを見ていると誰が勝つか大体読めるようです。但しプレーヤー同士はテーブルを囲んで座っているためお互いの足は見えませんが。
表情だけであればウソを通せる確率はそれなりにあるようで、これは幼い頃からの訓練の賜物だそうです。嫌いな親戚が尋ねて来た時に親が子供に笑顔で迎えるよう強いるなど、知らず知らずのうちに訓練されています。これも社会性動物である人間の特徴の一つとのことです。
この本は著者自らモデルとなり、写真がふんだんに使われており楽しめます。息抜きがてら読んでみる(眺めてみる)のも良いでしょう。