2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Japan Unbound

John Nathan 日本はどこへ向かおうとしているのか?について、日本通アメリカ人の著者が書いた本です。 教育現場や家族の崩壊、日産自動車に代表される日本企業の変化、小林よしのり氏や石原東京都知事をはじめとするネオナショナリズムの台頭など現在の状況…

Shell Shocked

John Stephenson 資源国カナダはリーマンショック後も“買い”というお話。 ・カナダの銀行、保険業界は比較的ダメージが少ないため、カナダドルはU.S.ドルに対して強くなる ・U.S.ドルが弱くなれば金が値上がるため、ETF等での取引が良い ・不動産価格は2010…

The End of Poverty(貧困の終焉)

Jeffrey D. Sachs 問題を抱えた国が貧困、飢餓、疫病といった下降スパイラルからどうしたら這い上がれるのか?についての本です。 著者は20年間に渡り全人口の90%に相当する100カ国以上の国々を訪れ、その状況を目の当たりにしてきました。脱貧困には、まず…

The Great Depression Ahead(最悪期まであと2年!次なる大恐慌)

Harry S. Dent, JR. 著者はハーバード大のMBAでH.S. Dent Foundationを経営。 内容は過去のデータを基に経済に影響を与える様々なサイクルを見出し、今後を予測するもので、株式市場の40年のサイクル、コモディティの30年サイクル、またDemography(人口統計…

Click(クリック)

Bill Tancer 著者はHitwiseという会社のglobal research部長で、インターネット上のデータをマーケティングに活用する類の仕事をしています。検索行為から人々の行動を探ることで色々な事実が見えてきます。 内容は2章に分かれ、1章ではどのようなデータが得…

PANDEMONIUM

Andrew Nikiforuk タイの密輸人がチベットの冠鷲をベルギーに持ち込むエピソードから始まるこの本は、まさにパンデミックのデパート。 ・Avian Flu(鳥インフル) ・五大湖のzebra mussel(ゼブラガイ)に代表されるバラスト水由来の外来種増加 ・最近ニュー…

Silent Spring(沈黙の春)

Rachel Carson もともと1962年初版ですが、こちらは40周年記念として2002年に出されたものです。著者は海洋生物学者としてU.S. Fish and Wildlife Serviceにて働いていました。 内容は主として殺虫剤(pesticide)/除草剤(herbicide)の環境および人類への…

From Naked Ape to Superspecies

DAVID SUZUKI and HOLLY DRESSEL David Suzuki3日目はHolly Dresselとのこの本が再登場。もともとCBCラジオ番組のために行った200人への取材内容をまとめたものです。”Superspecies”とは地球の歴史において、これだけ短時間のうちにこれだけ大きな影響を与え…

The Sacred Balance(生命の聖なるバランス)

David Suzuki with Amanda McConnell 環境を取り上げた本だけあって、タイの家族経営農場にて栽培された竹を無塩素漂白して作られたパルプから出来た紙を使用するというこだわり様です。 著者はDavid Suzukiについてはこちらhttp://d.hatena.ne.jp/fbrev/201…

GOOD NEWS FOR A CHANGE(グッド・ニュース)

DAVID SUZUKI & HOLLY DRESSEL少し前の本で、2002年初版。全部で355ページありますが、数ページ毎に区切られており、短編を集めた構成なので読みやすいと思います。 著者はDAVID SUZUKI と HOLLY DRESSEL。念のため紹介しておきますが、DAVID SUZUKIはVancou…

LINCHPIN

Seth Godin「人はみな天才である。その才能を仕事に発揮せよ。」これがこの本からのメッセージです。 LINCHPINとは辞書では「要」という意味ですが、単なる一社員からかけがえのない社員になれということです。 でも、よくよく考えるとこれって矛盾している…

TAR SANDS

Andrew Nikiforuk 昨日に続きオイルサンドの本。著者は同じくジャーナリスト。スタンスは、オイルサンドは環境破壊という点でWilliam Marsdenと同じです。 オイルサンドはDirtyなOilという事から、敢えてタールサンドと呼んでいます。その理由は本書に詳しく…

STUPID TO THE LAST DROP

William Marsden カナダのオイルサンドについて。著者はジャーナリストだけあって、センセーショナルな構成となっています。 カナダ西部では古くから原油があることが知られていましたが、オイルサンドの名の通り粘性の高い原油が砂に付着した状態のため採掘…

My STROKE of INSIGHT(奇跡の脳)

Jill Bolte Taylor, Ph.D. 脳科学者が脳卒中を患いその体験記を書いたという、ウソのようなホントの話。 脳卒中が起こってからの出来事を、後から記憶をたどって書いた形となっていますが、読んでいると幽体離脱体験記のような錯覚を覚えます。脳卒中で通常…

WIKINOMICS(ウィキノミクス)

Don Tapscott & Anthony D. Williams 少し前の本ですが、タイトル通りWikipediaに代表されるweb上でのコラボレーション(mass collaboration)について。 Webが単なるuser generated mediaあるいはsocial networkingから、new mode of productionへ進化する…

The 4-Hour Workweek(なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?)

Timothy Ferriss ある時はアルゼンチンでタンゴの世界選手権出場、ある時はChinese kickboxing(散手とか散打のことでしょうか?)、その正体は会社経営者で実働週4時間という夢のようなお話。著者はこの週4時間労働に属する人々をNew Richと名づけています…

Connected

Nicholas A. Christakis, MD, PhD and James H. Fowler, PhDタイトルからお察しのとおり、人のネットワークに関するものです。人類は、友達の友達から知らず知らずのうちに影響を受けているようです。「友達の友達は皆友達だ」は正しいことを科学的に証明し…