経済

Seeing the Big Picture

Kevin CopeAcumen Learningの創設者として25カ国6万人以上を教育してきた著者による、洞察力についての本。前半はビジネスの5つの構成要素、Cash、Profit、Assets、Growth、Peopleについての解説です。 Cashはビジネスを動かす燃料であり、cash position、ca…

The Rational Optimist②

Matt Ridley前回からの続きです。 第7章 1700年代以降 奴隷解放 エネルギーは人力→動物→水力→火力→風力→化石燃料と移り変わってきました。奴隷が牛などの動物に置き換えられた理由は“使いやすさ”にあったようです。食事は干草を与えていれば良く、文句も言わ…

The Rational Optimist①

Matt Ridley人類誕生以来、分業化とトレードにより社会がどのように発展し、また困難を克服してきたかを描いた本。そもそもページ数自体が多いのですが、内容がかなり濃く面白いため、2回に分けて紹介します。 第1章 現代は良い時代 例えば、1時間の照明を得…

Great again

Henry R. Nothhaft with David Kline EN(http://bizbookrev.wordpress.com/2011/09/06/great-again/) TesseraのCEO他を務める起業家によるアメリカ経済再生に向けた提言の本。 ①法規制、②特許制度、③製造業、④イミグレ、⑤政府の研究助成金の5章に分かれてい…

Griftopia

Matt Taibbi EN(http://bizbookrev.wordpress.com/2011/07/07/griftopia/) Alan Greenspan時代のFRBからリーマンショックまで、アメリカのバブルがどのように作られては弾け、誰が得をしたのかを描いた本。 1990年代初めには金利を大幅に下げて、ベビーブー…

Super Freakonomics

Steven D. Levitt & Stephen J. Dubnerタイトルにsuperが付いただけあって、常識外れの度合いがさらにパワーアップしています。 飲酒運転より飲酒後歩いて帰る方が死ぬ確率が高い、1900年のニューヨーカーは現代の自動車事故より2倍の確率で馬車に轢かれてい…

FREAKONOMICS

Steven D. Levitt & Stephen J. Dubner書店で何度か見かけたものの今まで手に取ることなく、ようやくペーパーバック版を読んで見ました。 すると、いきなり1章のタイトルは「教師と力士の共通点とは?」。共通テストの点数を上げるため生徒の答案に手を加える…

Free to Choose

Milton Friedman and Rose Friedman ノーベル賞受賞のエコノミストによる、アメリカ政府の肥大化と経済的自由度についての本。 初版から30年以上経過していますが、官僚組織の肥大化、教育制度の崩壊、許認可に代表される省庁の権益、国の借金など、今の日本…

Payback

Margaret Atwood “debt”と言う概念はそもそも何時頃生まれたのかについて考えた本。便宜上[経済]に分類しましたが、どちらかと言うと哲学的な内容でもあります。 1章では正義、公平といった概念がかなり古くからあっただけでなく、チンパンジーにもあると述…

The Upside of Irrationality

Dan Ariely 心理学と行動経済学の教授である著者による、人間の行動/判断の非合理性についての本。 第1章では早速、ウォールストリートのエグゼクティブのボーナスが巨額になるほど業績は悪くなっていることを実験データを基に示しています。機械的な作業で…

The Great Reset

Richard Florida 過去の不況/恐慌からどのように経済が復興したかをたどりながら、リーマンショック以降の不況から脱するには何が必要かについて考える本。 不況/恐慌から経済が回復したのは単に景気が上向いただけではなく社会構造に大きな変化が起こってい…

The Big Short

Michael Lewis リーマンショックとは何だったのか?日本もバブルの頃はサラリーマンがフェラーリを購入しそうな勢いがありましたが、アメリカではサブプライムローンにより、農園でイチゴ摘みをする外国人労働者が750,000$の家を買えたり、ベガスのストリッ…

How an Economy Grows and Why It Crashes

Peter D. Schiff and Andrew J. Schiff 米国経済の過去・現在・近未来を、漁による自給自足の島が経済成長しやがて没落するストーリーで例えた本です。 ストーリーはまず島に暮らす3人の生活から始まります。素手で魚を取るため一人一匹がやっとの毎日、やが…

Free(フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略)

Chris Anderson(クリス・アンダーソン) Google、Wikipedia、FaceBook、Linuxなどに代表される無料のネットビジネスの本と思いきや、20世紀のフリーランチ(飲物を頼めばランチは無料)から、さらには南太平洋の島々の物々交換にまで考察は及び、タイトルの…

Purple Cow(「紫の牛」を売れ!)

Seth Godin(セス・ゴーディン) 昨日に引き続きSeth Godin。物が売れない時代に必要なのは、”remarkable”。矢沢永吉も言ってます。「誰にも真似できない自分になれよ。」まさに永ちゃんの言葉がこの本を言い表しています。 では、具体的に”remarkable”とはど…

Tribes

Seth Godin 再びSeth Godin登場です。新時代のマーケットにおけるリーダーシップの本とでも表現すればいいのでしょうか。 消費者は多様化し、従来の大量生産では物が売れなくなり、パラダイムシフトを迎えています。では、このような時代にどうやって物を売…

Shell Shocked

John Stephenson 資源国カナダはリーマンショック後も“買い”というお話。 ・カナダの銀行、保険業界は比較的ダメージが少ないため、カナダドルはU.S.ドルに対して強くなる ・U.S.ドルが弱くなれば金が値上がるため、ETF等での取引が良い ・不動産価格は2010…

The End of Poverty(貧困の終焉)

Jeffrey D. Sachs 問題を抱えた国が貧困、飢餓、疫病といった下降スパイラルからどうしたら這い上がれるのか?についての本です。 著者は20年間に渡り全人口の90%に相当する100カ国以上の国々を訪れ、その状況を目の当たりにしてきました。脱貧困には、まず…

The Great Depression Ahead(最悪期まであと2年!次なる大恐慌)

Harry S. Dent, JR. 著者はハーバード大のMBAでH.S. Dent Foundationを経営。 内容は過去のデータを基に経済に影響を与える様々なサイクルを見出し、今後を予測するもので、株式市場の40年のサイクル、コモディティの30年サイクル、またDemography(人口統計…

Click(クリック)

Bill Tancer 著者はHitwiseという会社のglobal research部長で、インターネット上のデータをマーケティングに活用する類の仕事をしています。検索行為から人々の行動を探ることで色々な事実が見えてきます。 内容は2章に分かれ、1章ではどのようなデータが得…