日本語版

Who Moved My Cheese?

Spencer Johnson和訳版「チーズはどこへ消えた?」で有名な本ですが、なぜか今まで読む機会がありませんでした。The One Minute Manager (http://d.hatena.ne.jp/fbrev/20120708)やRaving Fans (http://d.hatena.ne.jp/fbrev/20120806)など著者の本を数冊読…

The Way of the Shepherd

Dr. Kevin Leman and William Pentakマネジメントの7つの秘訣を、羊の群れを導く羊飼いに例えて解説した本。激動の世の中、サラリーマンはまさに迷える子羊という表現がぴったりに思えます。 気になる7つの秘訣とは、 1.群れの状態を把握する:定期的にコ…

Raving Fans

Ken Blanchard, Sheldon Bowles先日紹介したThe One Minute Managerの二人による、熱狂的なファンを得る方法についての本。著者の一人Bowles氏はDomoというガソリンスタンド創業時の社長だったそうです。どうでも良い事ですが、lとeの順番を入れ換えると変な…

Leadership and Self –Deception

The Arbinger Instituteリーダーシップと自己欺瞞−自分に問題があることが分かっていない状態とでも表現しましょうか−についての本。 第1章では自己欺瞞について説明しています。自己欺瞞の状態は“being in the box”と言い換えられます。“box”に入った状態で…

The Power of Less

Leo Babauta借金、過労、肥満など不幸のオンパレードな生活から脱却した体験を基に、シンプルな生活を勧める本。その方法は極めてシンプルで、まず本当に必要なものを見出し、残りの余分なものは捨てることです。 第一部では6つの原則、限度の設定、必要なも…

HOW FULL IS YOUR BUCKET?

Tom Rath and Donald O. Clifton, Ph. D.Now, Discover Your Strengthsで知られるDon Cliftonが、末期がんと闘病しながら孫のTomと仕上げた、ひしゃくとバケツに例えたポジティブエネルギーについての本。 「人は皆見えないバケツを持っている。バケツが一杯…

Leading Change

John P. Kotter変化を起こすためのリーダーシップについての本。先日はペンギンバージョン(http://d.hatena.ne.jp/fbrev/20120327)を紹介しましたが、こちらは真面目なビジネス本バージョンです。著者はハーバードで松下幸之助講座の教授でもあります。 変化…

The Black Swan

Nassim Nicholas Talebこの本を読まなくともブラックスワンという言葉を目にした方は多いと思います。特に震災後、原発事故や急激な円高による製造業の収益圧迫など、ブラックスワンと例えられるかもしれません。 厳密には、東北地方の地震は数百〜千年に一…

The Rational Optimist②

Matt Ridley前回からの続きです。 第7章 1700年代以降 奴隷解放 エネルギーは人力→動物→水力→火力→風力→化石燃料と移り変わってきました。奴隷が牛などの動物に置き換えられた理由は“使いやすさ”にあったようです。食事は干草を与えていれば良く、文句も言わ…

The Rational Optimist①

Matt Ridley人類誕生以来、分業化とトレードにより社会がどのように発展し、また困難を克服してきたかを描いた本。そもそもページ数自体が多いのですが、内容がかなり濃く面白いため、2回に分けて紹介します。 第1章 現代は良い時代 例えば、1時間の照明を得…

DRiVE

Daniel H. Pink EN(http://bizbookrev.wordpress.com/2011/06/14/drive/) Driveつまりモチベーションは人類の進化に伴い変化しており、アメと鞭は今の時代にそぐわないというお話。 人類のモチベーションは次の3つに大別されます。Motivation 1.0:生存、Mot…

Super Freakonomics

Steven D. Levitt & Stephen J. Dubnerタイトルにsuperが付いただけあって、常識外れの度合いがさらにパワーアップしています。 飲酒運転より飲酒後歩いて帰る方が死ぬ確率が高い、1900年のニューヨーカーは現代の自動車事故より2倍の確率で馬車に轢かれてい…

Think and Grow Rich

Napoleon Hill初版は1937年のこの本、遅れ馳せながら読んでみました。 財を成した人物に共通する特徴から、豊かな人生のための13のステップを導き出しています。印象に残ったものを挙げると、 ・蓄財への強い欲求、お金を意識すれば向こうから寄って来る ・…

FREAKONOMICS

Steven D. Levitt & Stephen J. Dubner書店で何度か見かけたものの今まで手に取ることなく、ようやくペーパーバック版を読んで見ました。 すると、いきなり1章のタイトルは「教師と力士の共通点とは?」。共通テストの点数を上げるため生徒の答案に手を加える…

Free to Choose

Milton Friedman and Rose Friedman ノーベル賞受賞のエコノミストによる、アメリカ政府の肥大化と経済的自由度についての本。 初版から30年以上経過していますが、官僚組織の肥大化、教育制度の崩壊、許認可に代表される省庁の権益、国の借金など、今の日本…

Good to Great

Jim Collins 元スタンフォード大教授による、企業が”Good”から”Great”に変わる過程について考察した本。 初版は2001年と言う事もあり、キンドルのアマゾンやi-Padで注目を集めるアップルなどは登場せず、キンバリークラークを始めどちらかと言うと地味な企業が対象となってい…

Getting to Yes

Roger Fisher and William Ury ハーバード大学での交渉術についての講義をもとに書かれた本。 まずは基本編 ・ 人物と問題点を切り離して考える(混同すると個人攻撃になり勝ち) ・ 相手の関心がどこにあるかを探る(言っている事の背景を考える) ・ 双方が得…

Getting Things Done

David Allen Getting Things Done マネジメントコンサルタントの著者による、水の如き心で物事を片付ける仕組み作りの本。何だか洋書の書評にしては“和”な雰囲気の表現となりましたが、頭の中であれこれ悩みながら右往左往するのではなく、自分の外にハード…

blink

Malcolm Gladwell 先週に続きMalcolm Gladwellですが、この本はいわゆる第6感的なインスピレーションについてです。絵画や彫刻の贋物を見分けるなど、その分野の専門家は瞬時に判断できる場合がありますが、突き詰めていくとこれも無意識のうちに情報を処理して判断…

crucial conversations

Kerry Patterson, Joseph Grenny, Ron McMillan and Al Switzler 物の言い方一つで今後の展開が大きく変わる、そんな場面で役に立ちそうな本です。 内容は同じでも、角の立つ言い方と立たない言い回しがあるのは洋の東西を問わずということのようです。 特に…

The Five Dysfunctions of a Team

Patrick Lencioni チームの機能を妨げる5つの障害について、ある会社の取締役会を舞台に描いた本。著者はThe Table Groupというエグゼクティブの研修を専門とするコンサルティング会社の社長。 あるシリコンバレーの会社を舞台に、新しいCEOの下で取締役会が…

The Brain That Changes Itself

Norman Doidge, M.D. EN(http://bizbookrev.wordpress.com/2011/05/27/the-brain-that-changes-itself/) コロンビア大学およびトロント大学の精神病医、精神分析学者である著者による脳の変化についての本。 巷では右脳はイメージ、左脳が言語および計算を司…

Made to Stick(アイデアのちから)

Chip Heath & Dan Heath(チップ・ハース) アイディアが印象に残るようにするにはどうすればいいか?について書かれた本です。 アイディアを印象付けるには、以下の6つを満たしている必要があります。 S: Simplicity アイディアの核となるものを明確に U: U…

Free(フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略)

Chris Anderson(クリス・アンダーソン) Google、Wikipedia、FaceBook、Linuxなどに代表される無料のネットビジネスの本と思いきや、20世紀のフリーランチ(飲物を頼めばランチは無料)から、さらには南太平洋の島々の物々交換にまで考察は及び、タイトルの…

The Pentagon's New Map(戦争はなぜ必要か)

Thomas P. M. Barnett(トマス・バーネット) 冷戦後の戦略とはどうあるべきか?米国対ソ連のような大国間の対立というシンプルな構図が描けなくなった21世紀の世界についての本です。 9-11に代表されるテロとの戦いは、捉えどころの無い敵を相手にするまさ…

Failed States(破綻するアメリカ 壊れゆく世界)

Noam Chomsky(ノーム・チョムスキー) 自由、平等、民主主義の国アメリカが国内外で行っていることとは?開放あるいは民主化という名の下のイラクへの侵略であったり、大企業優遇の政治だったりします。必要とあらば他国の体制まで覆してしまう力を持つ帝国…

The E Myth Revisited(はじめの一歩を踏み出そう)

Michael E. Gerber(マイケル・E・ガーバー) 起業コンサルタントの著者が生き残りの秘訣について書いた本です。 米国でのデータでは、起業して1年後に残っているのは60%、5年後には20%しか残っていないとのこと。なぜこんなにも生存率が低いのか?その理…

Purple Cow(「紫の牛」を売れ!)

Seth Godin(セス・ゴーディン) 昨日に引き続きSeth Godin。物が売れない時代に必要なのは、”remarkable”。矢沢永吉も言ってます。「誰にも真似できない自分になれよ。」まさに永ちゃんの言葉がこの本を言い表しています。 では、具体的に”remarkable”とはど…

The 7 Habits of Highly Effective People(7つの習慣 成功には原則があった!)

Stephen R. Covey(スティーブン R. コヴィー) タイトル通り7つの習慣についてです。 1 Be proactive 自分の人生に責任を持ち前向きに 2 Begin with the end in mind どうなりたいのか最終型を描く 3 Put first things first 自己のマネジメント 4 Think W…

The End of Poverty(貧困の終焉)

Jeffrey D. Sachs 問題を抱えた国が貧困、飢餓、疫病といった下降スパイラルからどうしたら這い上がれるのか?についての本です。 著者は20年間に渡り全人口の90%に相当する100カ国以上の国々を訪れ、その状況を目の当たりにしてきました。脱貧困には、まず…