Getting Things Done

David Allen

Getting Things Done
マネジメントコンサルタントの著者による、水の如き心で物事を片付ける仕組み作りの本。何だか洋書の書評にしては“和”な雰囲気の表現となりましたが、頭の中であれこれ悩みながら右往左往するのではなく、自分の外にハードディスクを設置して頭はRAMの役割のみ果たせばよい環境を作り、“mind like water”つまり平常心でストレスなく物事を片付けていく方法についてです。
自分の外にハードディスクを増設する方法として、In-box並びにTickler Fileを作り、(1)collect、(2)process、(3)organize、(4)review、(5)doの5段階で管理実行していくというものです。
In-boxは既に活用している方も多いと思いますが、処理が必要となる書類/物を入れておく箱です。ただ、オフィスと自宅の両方に設置し、仕事とプライベートを分けずに片端から放り込んでいきます。箱に入らない物はA4サイズの紙へのメモで代用します(オフィスの椅子の買い替え、車のタイヤ交換など)。
Tickler Fileは直近1か月分と以後1年分のフォルダ(封筒でも可、但しインデックスを付ける事)で、In-Boxから締切りに応じて物を移しておきます。毎日このフォルダの中を確認して片付けていけば、頭の中で締切りを気にする事なく仕事が片付いていきます。
この手の本は実行してこそ価値が出ます。まずは43枚のフォルダを容易してTickler Fileを作りましょう。アマゾンで本を数冊まとめ買いした時に送られてくるダンボール箱程度のサイズに収まると思います。