FREAKONOMICS


Steven D. Levitt & Stephen J. Dubner

書店で何度か見かけたものの今まで手に取ることなく、ようやくペーパーバック版を読んで見ました。
すると、いきなり1章のタイトルは「教師と力士の共通点とは?」。共通テストの点数を上げるため生徒の答案に手を加える教師と、この頃新聞を賑わしている相撲界の八百長疑惑について。統計的分析から、テストで後半の難易度の高い問題の正解率が異常に高いクラスで不正が行われている事実を暴き、相撲でも千秋楽での勝ち越しが多い力士は確率上不自然としています。初版が2005年、翻訳が出たのが2007年。それから4年、警視庁が満を持して捜査に踏み切ったのか、たまたまタイミングがこうなったのかは定かではありませんが、ご存知の通り多数の力士が引退に追い込まれました。2月5日に産経ニュースでも取り上げられています。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110205/mrt11020500060000-n1.htm
2章以降もKKKと不動産業者、麻薬の売人はなぜ親と同居するのか?と危ないタイトルが続きますが、最後の2章は子供の成績と親、また子の名前についての話です。
異色の経済書として面白く読める一冊です。