Leadership and Self –Deception


The Arbinger Institute

リーダーシップと自己欺瞞−自分に問題があることが分かっていない状態とでも表現しましょうか−についての本。
第1章では自己欺瞞について説明しています。自己欺瞞の状態は“being in the box”と言い換えられます。“box”に入った状態では問題の原因が見えず、この状態で解決策を探しても問題が悪化するばかりです。ハイハイを覚えた子供がベッドやいすの下に挟まって出られなくなり、脱出しようともがいてさらに奥に入ってしまう状態に例えられます。
第2章ではどのようにして“box”の中に入ってしまうのかについて。他人に対してすべきと思ったのと反対の行為をすることで“box”の中に入ってしまいます。夜中に泣いている赤ちゃんに気付いた父親が、母親もすぐに気付いて起きるだろうと気付かないふりをして寝てしまう状態に例えられます。
第3章はどうやって“box”から脱出するかについて。仕事で成果を出そうと自分の事ばかり考えていても“box”から出ることは出来ません。他人の事を考えること、つまり相手を思いやる事で初めて“box”から出ることが出来ます。
もしかしたら、あなたも“box”に入っているかも知れません。しかも自分ではその事になかなか気付くことが出来ません。そう思いながら読んでみると役に立つ本かもしれません。