My STROKE of INSIGHT(奇跡の脳)


Jill Bolte Taylor, Ph.D.
脳科学者が脳卒中を患いその体験記を書いたという、ウソのようなホントの話。
脳卒中が起こってからの出来事を、後から記憶をたどって書いた形となっていますが、読んでいると幽体離脱体験記のような錯覚を覚えます。脳卒中で通常とは違う自分を見つめるもう一人の冷静な自分の存在といったような。
脳卒中の兆候として以下の項目が広く知られていますが、語呂合わせがいいので引用しておきます(脳卒中=STROKE)。異常を感じたら早めに診察を受けましょう。
S=SPEECH (会話がもつれる)
T=TINGLING (しびれ)
R=REMEMBER (記憶障害)
O=OFF BALANCE (バランスの異常)
K=KILLER HEAD ACH (ひどい頭痛)
E=EYE (視覚の異常)
2006年初版、日本語版あり。ただ、タイトルは「奇跡の脳」となってました。全177ページ。
ちなみに表紙にあるのはJillがステンドグラスで作った脳の断面模型とのこと。なかなかカラフルに出来てます。日本語版では装丁にオリジナルの面影が全くないのはなぜでしょうか?Wikipediaみたいな図柄が入っていて、ステンドグラスの脳の模型は影も形もありません。一目で脳と分かっていいと思うのですが…。