The 4-Hour Workweek(なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?)


Timothy Ferriss
ある時はアルゼンチンでタンゴの世界選手権出場、ある時はChinese kickboxing(散手とか散打のことでしょうか?)、その正体は会社経営者で実働週4時間という夢のようなお話。著者はこの週4時間労働に属する人々をNew Richと名づけています。
この本のメッセージは「サラリーマンよ、9時5時から脱出しNew Richを目指せ。」です。おっと、わざわざ触れなくても本の帯に書いてありましたね。
内容は4つのステップから成っており、分かりやすい構成で書かれています。まずDefinitionでNew Richについての解説と方法論、次にEliminationで無駄を省くテクニック、その後Automationで収入の仕組みを自動化し、最後にLiberationで地理的要因から自由になるという流れです。頭文字をとってDEAL、覚えやすいですね。
いきなり週4時間労働は無理としても、考え方次第でプチTimになることは可能でしょう。自分の仕事、生活の中で出来る部分から応用していくわけです。Eliminationではパレートの法則などを例に取り、80%の成果は20%の労力と時間に由来することからいかにして無駄を省くか、また情報のダイエットについても述べられています。Automationについては、オンラインで個人向け秘書サービスにより、諸手続きを自動化できます。Liberationについては、現在では会社勤めでもフレックスや育児・介護休暇など、昔に比べれば勤務時間の自由度が高くなってきています。かつ、会社のPCにリモートアクセス環境を整えれば、一週間の休暇をとりながら、必要最低限の業務をインターネット経由でこなすことも出来るでしょう。Timは特別で自分には無理と始めから考えるのではなく、出来るところから取り入れてみようという気持ちが大切かと。ひいてはそんな姿勢が世間に漂う閉塞感を突き破るエネルギーになるかもしれません。立ち上がれ日本!
ホリエモンはメルマガで年収1億に到達しそうとのこと。メルマガ以外にブログ、本も出しているのである程度時間を費やしているのだろうが、ホリエモンも週4時間労働者の一人かも。
全297ページ。2007年の本なので、日本語版もあります。前書きは2006年9月に東京で書いたそうな。2006年といえばホリエモン逮捕が1月。Timはそんな日本をどう見たのだろうか?