Unlimited Power


Anthony Robbins
サブタイトル:自己実現のためのサイエンスということで、気の持ち方だけでなく食事、健康といった分野も含まれています。大まかな内容は以下の通りです。
・成功する人の7つの特徴(情熱、信念、戦略、価値観、エネルギー、人と人を結びつける力、コミュニケーション)
・恐怖を取り除き気持ちをプログラミングし直すためのイメージ法
・身体を健康に保つための呼吸法、水分の取り方、食べ方
・会った人と親しくなる方法
・富と幸福への5つの鍵(フラストレーションへの対処、拒絶への対処、経済的プレッシャーへの対処、自己満足への対処、貰うより多く与える)
この本に限ったことではないですが、やはりバランスが重要だということです。ひたすら目標に向かって寝る間も惜しんでエネルギーを注ぎつつ、食事はファーストフードというのは何か違う。また、一人だけで何かを実現できることはまれでコミュニケーション力も重要。この頃ワークライフバランスがよく取り上げられていますが、まさにバランスが大切です。
また、自己啓発本を読んでよく目にするのは、ネガティブな思考回路やフラストレーションを如何にコントロールするかというテクニックです。今日本にはフラストレーションが渦巻いていると感じますが、法律で世間に出回るフラストレーションを規制することは不可能なので、個人レベルでどう対処していくかが重要です。本を読む限りこれらに対処するテクニックが存在するわけで、方法論さえ知れば身に着けることができるものだと思います。いっそのこと小学校/中学校の科目に取り入れてみてはどうでしょうか?嫌なことを引きずらない気持ちのリセット法とか、45分かけて授業でやるまでも無く、毎朝3分間のトレーニング等でも良いように思います。職場での鬱、幼児虐待、学級崩壊、これら根本にあるのはフラストレーションへ対処できないということではないでしょうか。教育の中で個人が対処法を身に着ければ、問題は解決していくと思います。
自己啓発本を読んで改めて感じるのは、この手の本は社会に出る前に読むべきではないかということです。自己啓発というと胡散臭いセミナーなども確かにあるかもしれませんが、きちんと科学的に分析しているものも少なからずあります。奥の深さを感じます。