SWITCH


Chip Heath & Dan Heath
Made to stick(http://d.hatena.ne.jp/fbrev/20100630)に続きChip Heath & Dan Heathの本です。
物事を変えるには①理性、②感情、③環境の3つのバランスを整える必要があります。
これを象と象使いに例えて、①理性は象使い、②感情は象、③の環境は象の進路と表現しています。
①では成功例を見つけて手本とし、目標を具体化/数値化
②では知識だけでなく感情で変化の必要性を教え、変化を取組みやすいレベルまでブレイクダウン
③では環境に一工夫、小さな習慣付け
と説明しています。
例として、朝が苦手な人でも確実に起きれる(理性)目覚まし時計とは?スヌーズボタンではまた寝てしまう(感情)ため、ボタンを押す前に起きてしまう仕掛け(環境)、つまり動き回る時計を作ればよいということでClockyが生まれました。
変化には理性だけでなく感情も必要、小さな習慣が大きな変化につながるなど、一見地味な内容にも思えます。
ITの世の中、数値/データで変わらなければいけないことが分かっているのになぜ変われないのか?地球温暖化、国の財源、少子高齢化など、皆理性では分かっているのに変えられないのは、感情と環境面への働きかけが足りないからではないでしょうか?