Delivering Happiness


Tony Hsieh
ZapposのCEO Tony Hsiehによる年商10億ドルまでの道のりについて書かれた本。
これまでの起業歴を挙げると、
・9歳 一箱分の土を農家より購入しミミズの養殖開始、全て逃げられ売上$0
・新聞を自作し$5で販売、第1弾の売上4部$20、第2弾売上2部$10+広告代$20
・缶バッジを自作し雑誌で販売、売上最初の一ヶ月で$200以上
・高校 マジックセットを雑誌で販売、雑誌の広告費$800に対し売上$10
・大学 寮でマックのハンバーガーを1個3$で販売、その後$2,000のピザオーブンを設置し3ヶ月以内に投資回収
・大学卒業後Oracleで働き始めるが5ヶ月で退職、ウェブデザインの請負を経てLinkExchangeを立上げ。
・1998年 LinkExchange$265,000,000でMicrosoftに売却。
ここまでだと上手くITバブルに乗ったラッキーボーイで片付けられてしまいそうですが、その後1999年にZapposに投資、のちにCEOとして本格的に経営に乗り出し、赤字からの脱却、リストラ、資金繰りのため自分のマンション売却等苦労が続きます。
この状況から抜け出し成長へつなげることが出来たのは、絶え間ないコスト削減、物流効率化、商品ラインナップ増強はもちろんのこと、カスタマーサービスで世界一を目指すという企業理念でした。インターネット販売で靴を届けると同時にHappinessを届けるため、コールセンターでの顧客本位のカスタマーサポート、迅速な配達など体制を整えていきます。
さらに顧客をHappyにするには自分たちもHappyでないとということで、個々の従業員が成長を実感できる教育/昇進システム等を作りあげています。
ファーストフード、ファーストファッションに代表される徹底したコスト管理と効率ばかりが強調されがちな日本、あなたの会社にHappinessは見出せていますか?