The Why of Work


Dave Ulrich and Wendy Ulrich
夫婦揃ってPh.D.の著者によるリーダーシップについての本。
ひと言で言うと、何が足りないかの減点思考ではなく何が強みかのプラス思考で組織を導いていくべしとなりますが、以下の7項目が重要です。
①組織の強みを明確にし、組織および従業員のアイデンティティを顧客と結びつける
②企業の社会的責任と従業員のモチベーションをマッチさせる
③職場での親睦を深め、チームワークを大切に
④ポジティブな職場環境づくり
⑤従業員の個性に合わせ業務をカスタマイズ
⑥変化には前向きに対応し成長を促進
⑦仕事を通じて喜びを感じさせる
リーマンショック以降の世の中を反映してか、投資利益率/効率といった点にはあまり触れられず、働くことの意義とは?と言う観点からのリーダーシップ論となっています。
③や④を見ると、花見、運動会、慰安旅行に代表される昭和の日本企業を彷彿とさせますが、昔に戻るとは言わないまでも社内で親睦を図ることの意味がやや見直されてきてはいるのだと思います。