Big Brain


Gary Lynch and Richard Granger
ビジネス書からやや脱線して、人間の脳の容積の変化と機能の進化についての本です。
現代人が一番賢いと思いきや、南アフリカで発見されたBoskopsは現代人を25〜30%上回る容積の脳を持っていたようです。
400万年前のAustralopithecusの脳はチンパンジーの脳と10%の差に対し、200万年前のHomo erectusは50%増、50万年前のHomo sapiensは150%、3万年前に登場したBoskopsは何と200%でした。
Boskopsは脳の大きさからして明らかに現代人より優秀と推測されるものの、頭が大きすぎることによる出産時のリスク、また平和的であったことなどにより消えてしまったようです。
賢い者が必ずしも生き残るわけではない、世の中まだまだ弱肉強食が続くのでしょうか?
また、脳の大型化によりどの時点で人類が言語を習得したか?については諸説あるものの、①まず脳が十分大きくなり”臨界点”を超え、②人口がある程度増加しある程度の大きさの集団生活が始まった時点で言語が生まれたのではないかと推測しています。
情報爆発と例えられるインターネット社会、人類の脳はまだまだ対応していけるのか、そろそろまた脳の大型化が起きるのか?興味深いところです。