Leadership is Dead


Jeremie Kubicek
EN(http://bizbookrev.wordpress.com/2011/08/25/leadership-is-dead/)
リーダーシップについての本と言えばビジネス本にありがちなテーマですが、本書は死を身近に体験して得た視点をベースとしています。
1回目はソビエト連邦崩壊間もないロシアにて、マーケティングコンサルティングをしていたクライアントのアメリカ人がマフィアにより射殺された事件。2回目は独立起業が決まり、多忙となる前に家族で旅行したカンクンにて交通事故に遭い重症を負った事件。この交通事故では治療費のため起業の資金が底を尽く危機に陥ったものの、たまたまクライアントが前払いしてくれていた小切手により資金が繋がりました。
リーダーシップとしては(a)強力に支配するスタイルと(b)自由を尊重して力を与えるスタイルに大別できますが、前者は過ぎるとロシアでの事件のような結果に終わる一方、後者は信頼関係を築くことが出来、与えたものが返ってきます。
具体的には、①人を信頼する、②信頼される人になる、③意図を持って影響を与えるなど7つの行動について紹介しています。
天災、人災、そしてめまぐるしく変化する世界において、今ほどリーダーシップが必要とされている時代は無いのではないでしょうか?そんな状況だからこそ役立ちそうな一冊です。