From Values to Action


Harry M. Jansen Kraemer Jr.

Baxter (腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化したヘルスケアカンパニー) の前CEOで、現在Northwestern University教授の著者によるリーダーシップについての本。
まず1章では4原則として、①内省(忙しさから離れて自分を振り返る時間を持つ)、②バランス(いわゆるワークライフバランスなど)、③自信(正しいと思ったらクビを覚悟してでも発言すべし、いわゆる誠意ある進言でしょうか)、④謙虚さ(フィードバックに耳を傾ける)について述べています。
2章では組織運営の基本として、価値観の共有からコミュニケーション、動機付けなどBaxter時代の経験を織り交ぜながら解説しています。社員との連帯感を築く為に、米国本社でのサンタクロース役から東京ではカラオケまで、自分のコンフォートゾーンから踏み出す勇気も必要だとのことです。
国内市場の縮小と円高で日本企業の急速な海外シフトが話題となる中、日本人が海外に出てどのようにリーダーシップを発揮していくのかを考える上で少なからず参考になるのではないかと思います。