The Leader Who Had No Title


Robin Sharma

肩書きの無いリーダーということで現代のリーダーの在り方についてです。
主人公のBlakeが4人のリーダーに会い学んでいくと言うストーリーで、ホテルで働くAnnaからリーダーに肩書きは不要を言うことを学び、元スキーのワールドチャンピオンのTyからは困難によりリーダーは成長すると学び、元CEOのJacksonからは人間関係の大切さを、マッサージセラピストのJetからは自分自身を磨くことを学んでいきます。
この本の特徴は、主人公のBlakeがイラク戦争経験者で社会復帰に苦労しているという設定です。平和ボケ?と言われる日本では想像し難いかもしれませんが、イラク戦争を引きずって社会復帰に苦労している若者を対象にしているフシがあります。戦争経験でその後の人生に苦労する羽目になったという被害者意識を変えるところから始めていく必要があるというメッセージが感じられます。
翻って日本を見てみると、バブル崩壊失われた10年とよく言われますが、これは失われた10年なのか、失ってしまった10年なのか?高齢化社会就職氷河期、超円高など今の日本が直面する困難には事欠きませんが、単にこれらの被害者で人生終わってしまってよいのか、何か自分で出来ることがあるのではないか?一人ひとりがそう考えるところから好転へのエネルギーが生まれてくるのではないだろうかなどと思った次第です。