The Social Animal


David Brooks

主人公ハロルドとエリカ夫妻の人生をベースに社会との関わりという視点で人生を描いた本。ストーリーはハロルド、エリカの両親から始まり、成長の過程に合わせて以下のような事例が紹介されています。
・真似をして遊ぶ頻度が高いほど早くしゃべり始める
・60のニューロンが作りうる結合の数は10の81乗
・ドイツの赤ちゃんはアメリカに比べ人を避ける傾向にあり、日本の赤ちゃんは心配性
・セルフコントロールができると充実した人生を送る傾向にある
・ワシントン、ジェファーソン、リンカーンガンジーなど偉人は9歳から15歳の間に親を亡くしているあるいは親に棄てられているケースが多い
・ナイジェリアと日本の幸福度は同レベル
・月一回の集まりに参加するのは収入が倍増するのと同じくらいの幸福感を生む
・イギリスの公務員の調査では、高い地位でプレッシャーの大きいグループの方が低い地位でプレッシャーの少ないグループより心臓病にかかる率が少ない
そもそも生まれたときから心配性の日本人が幸福な人生を送るには、月一回でもサークル/ボランティアなどに参加し、適度にプレッシャーを感じつつ働き、セルフコントロールを心掛けるといったところでしょうか。
Facebookに代表されるソーシャルメディア全盛の時代ですが、ソーシャルな存在である人類がソーシャルメディアを手に入れたことで、どのような変化が起こっていくのか?楽しみでもあります。