The Carbon Age


Eric Roston
地球温暖化を炭素原子という視点から描いた本。
大気中のCO2が増加していることは周知の事実ですが、具体的に数字でどのくらいかを即答できる方は案外少ないのではないでしょうか?
産業革命以前は280ppmだったのが以後着実に増え続け、1960年には315ppm、2000年には365ppmとなっています。
現在は380ppmを超えており、メタン他の温暖化ガスも考慮すると430ppm相当、産業革命以前の2倍である560ppmまでもう少し、現在のペースだと2050年には到達すると予測されます。
この560ppmを超えるともう後戻りができないような大きな変化が懸念され、まさにルビコン川を渡ることになるそうです。
CO2何%削減と言う表現はよく聞かれますが、現状の430ppmからリミットの560ppmまであと130ppmしかないと聞くとより説得力が出て危機感が大きくなります。マスコミもこのようにもっと定量的な表現で事の重大さを伝えるべきではないでしょうか?