The 2020 Workplace


Jeanne C. Meister & Karie Willyerd

タイトルだけ見ると2020年には火星のオフィスとスカイプで社内会議のようなSF的雰囲気が漂っていますが、まじめに約10年後のオフィスを描いています。
米国の人口動態から見ると、長寿化により、Traditionalist、Baby Boomers、Generation X、Millennials、Generation 2020の5世代がオフィスで働くようになります。昔から言われてきたオヤジvs若者などと言う単純な構図ではありません。かたやテレビ全盛期に育った世代、かたやデジタルネイティブと、多様な層をまとめるリーダーシップが求められます。
またモバイル機器によるハイパーコネクテッドで仕事とプライベートの境界が希薄になり、ソーシャルネットワークに代表されるバーチャルな場での評価が重要になってきます。
採用活動もFacebookソーシャルネットワークでの一次選考の後、スカイプでの面接となり、勤務地も世界各国に散らばっていくというより様々な国籍の従業員が自宅から仕事をするようなスタイルになると思われます。ホワイトカラーはより“個”の時代となっていくように思われます。いわゆるノマド化も進んでいくことでしょう。
和を尊ぶ日本国民は、この流れに乗るのか独自の道を歩むのか?個人的には江戸時代の鎖国の後で明治維新が起きたように、まずは流れに取り残されしばらく経った後に豹変するような気がしてなりません。豹変するきっかけとなる黒船が来るのはいつでしょうか?